乾海苔ができるまで
9月下旬から10月上旬
種付け
海苔網を水車で回転させながら種を付着させます。
種付けが終わった海苔網はマイナス25℃でいったん冷凍保存されます。
10月下旬
育苗
水温が23℃になるのを目安とし、育苗がスタート!冷凍保存していた海苔網を10枚重ねにして海上に設置します。
11月中旬
冷凍入庫
長さ1~2cmに育った海苔がついた網を海からあげて、軽く脱水した後に天日干しにします。ほどよく乾燥させて網を再びマイナス25℃で冷凍保存します。
11月下旬
本張り
水温が19℃以下になると冷凍保存していた海苔網を海苔棚に1枚ずつ設置します。
12月中旬から4月
摘採
本張り後約2週間で30cm程度に成長します。
もぐり船という船で網の下をくぐりながら海苔カッターを使って海苔を摘み採ります。
摘み採った海苔はホースを使い、船から海苔工場へと送られます。
製造
海苔工場に送られた海苔は洗われ、ゴミの除去を行います。ミンチ状に裁断し、塩分を抜いたあと海苔と水の濃度を調整します。
ノリす(巻きすに似たもの)を使い海苔の型取りをします。
約2時間半かけて乾燥し、ノリすからはがして乾海苔の完成!
須磨海苔とは
神戸市内で採れた新芽で作られた海苔の中で、ある一定以上の品質のものが「須磨海苔」です。2007年に神戸市漁業協同組合が地域ブランドとして商標登録しました。
海の野菜とも呼ばれる海苔ですが、「須磨海苔」は大阪湾の豊富な栄養と明石海峡の潮の流れのおかげで、他の海苔と比べてもタンパク質・アミノ酸・カルシウム・ビタミンなどの栄養がさらに豊富です。また、色が濃い上に香りがよく、しっかりと肉厚なのに口に入れるととろけるような味わいです。
「一番摘み」「初摘み」「新芽」とパッケージに書かれているものは、1回目に摘み採られた海苔なので、柔らかく、最高級の品質です。